【アパレル業界人の本音】インタビューシリーズ vol.2 EC担当Aさん

今回は、アパレル業界人インタビューシリーズvol.2をお届けします!

今回インタビューに応じてくれたのは、外資系インポートブランドでEコマースを担当をしているAさんです。

本日もざっくばらんに仕事内容やアパレル業界について話を聞いていきたいと思います。

Aさんの経歴

Aさんは、現在30代前半の女性です。

新卒でバッグが有名な外資系インポートブランドに入社し、販売職を経てEコマース部署に異動。

今年で9年目の中堅社員。

そんなAさんがアパレルを選んだきっかけは、ご両親の影響が大きいそう。
実はAさんのご両親も共にアパレル業界で働いており、自由な服装や髪形を楽しむご両親の働き方をみて、ご自身もそんな働き方をしたいと思った事がアパレルを目指すきっかけになっています。

就活はアパレルだけでなく、自由なイメージの強い化粧品メーカーやファッションビルなどの営業職も検討したそうです。

そんな中でアパレルの企業を選んだ一番の理由は、現在勤めている会社が自分が思う働き方にピッタリと合致し、入社を決意されました。

総合職として採用されましたが、会社の方針(全員が販売を経験しなければならない)により、まずは販売員として店舗に配属されています。そこで4年経験を積んだ後、現在のEコマース事業部に配属され5年目になります。

それでは、実際にAさんにお話を伺っていきましょう。

インタビュー内容

エルバス
それではAさん、宜しくお願いします!ざっくばらんにお話しいただければと思います!
Aさん
はい。宜しくお願いします。

アパレル以外も受けたと言っていましたが、その中でアパレルを選んだ理由はなんですか?

元々、のんびりとした性格なのでまったりと働ける職場を探していました。(笑)

他の業界からも内定が出ていましたが、今の会社がアットホームな雰囲気であり、一番私に合ってるかなと思い入社を決意しました。

また、好きな服を着て、好きな髪型が出来る自由な環境であった事も大きかったですね。

エルバス
それはご両親の影響ですね!
Aさん
はい♪それが大きいですね!
エルバス
実際に自由でした?
Aさん
そうですね!販売時代もファッションビルの店舗だったので、百貨店のように厳しく言われる事はありませんでした。それに今はオフィス勤務なので自由に楽しんでいます♪

総合職採用で販売スタートは良かった?

学生時代から販売のアルバイトをしていたので、販売に対しては特に抵抗はありませんでした。それにうちの会社は他のアパレル企業とちょっと考え方が変わっています。

本社も販売職も平等という理念を持つ企業で、そんな社風に惹かれて入社した経緯もあり、販売・オフィス勤務どちらでも構わないという考えでした。

給与条件も変わりはありませんし。

エルバス
では、ずっと販売でも良かったのですか?
Aさん
今後の事(転職)を見据えて、いずれはオフィス勤務で経験したいと考えていました。
エルバス
それは気になる発言ですね!後程詳しく教えてください!

販売からオフィスへの異動は一般的に難しいですが、どのように希望を通したのですか?

ヘルニアが悪化して、立ち仕事が出来なくなってしまいました。

うちの会社は希望は通りやすい方ですが、空きポジションがなければ待たなければなりません。
その為、転職するしかなくなり、退職希望も出しました。

退職日も決まり、次の転職先を探していたところ、人事の方がオフィス勤務のポジションを用意してくれました。

エルバス
用意されたポジションがEコマース事業部だったのですか?
Aさん
はい。
エルバス
元々興味があったのですか?
Aさん
全くありませんでした。(笑)
エルバス
では何故、転職せずに続けようと思ったのですか?
Aさん
販売職の経験しかなく、転職するにしてもまずはオフィス勤務の経験を積もうと思いました。経験するには元々いる会社の方がやりやすいですしね。
エルバス
なるほど!

実際、販売からオフィスに行く人は多い?

他のアパレルの会社と比べると、希望出せば割と(空きがあれば)希望が通る会社ではありました。

また、空きポジションを待つ他に、新規事業など始める時は、外から人を集めるのではなく、社内で公募をかける事が多くあり、販売からオフィスへ異動する人も多かったです。

ただ、そういった場合結局いけるのは都内店舗のスタッフばかりでしたが。

Eコマースの仕事の内容について教えてください。

事業部内で色々な仕事がありますが、私のメインの仕事は、

オンラインストアのカスタマーサポート、ランセンス商品のMD業務、商品ページの作成、売上報告書作成、ECの商品管理・棚卸し等です。

エルバス
仕事は面白いですか?
Aさん
不特定多数のお客様を相手にするので、日々変化が楽しめるので面白いです♪
エルバス
カスタマーサポートだと怒鳴られたりする事もあるんじゃないですか?
Aさん
週一くらいであります…
エルバス
怖くないですか?
Aさん
慣れました(笑)

仕事は忙しいですか?

時期によります。

基本的にはルーティンワークなので就業時間内に終わりますが、請求書作成・売上報告・棚卸しの時期は忙しくなります。

エルバス
アパレルは忙しいイメージですが、他部署と比べてどうですか?
Aさん
営業やPRなどと比べれば、休日出勤もなく少ない方だと思う。同じ部署の中でも割と定時に上がれていると思います。

Eコマース部署内では他にどんな仕事がある?

私が担当している仕事以外には、

外部モール(ゾゾや楽天など)の出品業務

コンテンツ作り(特集ページ・商品ページ作りなど商品撮影)

広告運用

システム管理(メンテナンス・売上管理など)などがあります。

エルバス
結構細かく別れているんですね!

仕事のやりがいを教えてください

自分が選んだ商品をオンラインページに掲載して、実売に繋がった時などやりがいを感じます。

どんな人がEコマースに向いていますか?

細かい作業が黙々と出来る人。ただ、色んな仕事を同時進行しなければならないので柔軟性も求められます。

”気付く”事が出来る人が向いていると思います。

どうやったらEコマース担当になれる?

私がカスタマーサポート担当になったのは、販売の経験(お客様対応の経験)があったからです。また、店舗で実際に商品を見てきているので、商品説明など作る時に活かす事が出来ます。

それらのスキルを考慮されて、任されたのだと思います。

私と同じ仕事を担当している同僚も販売上がりなので、意外に販売経験がある人が採用されているのかもしれません。

ただ、同じ部署でも広告・システム担当は経験や特殊なスキルが求められるの販売からでは難しいですが。

先ほど転職を考えていると言っていましたが、今も転職しようと思っている?

はい。

前から転職は意識していました。先ほど言ったように他の会社に転職する為に、まずはオフィス経験が出来る今の会社に残る事を決めたので。

何故転職しようと思うのですか?

今の会社にいても、タイトルもつかず昇給も望めないからです。私は、今年で9年目ですが、これまでに数万円しか昇給していません。平均年収と比べても同じ年齢の方と比べると遥かに低いです。

仕事はやりがいを感じますが、今後の事を考えるとこの給与では残留は難しいです。

そしてもうアパレルでなくても良いと思っています。

労働に見合った報酬が得られるのであれば、どの業界・職種でも良いと思うようになりました。

もう好きなことと仕事は切り分けたいと思っています。好きな事を仕事にするのは難しいです。

エルバス
なぜ、好きな事を仕事にするのは難しいのですか?
Aさん
アパレル関しては特に難しいと思います。アパレルは給料が低く好きなものが買えません。結局好きなものは(服)自分で買ったほうが面白いと思います。また、好きなブランドの会社に入っても、売上に終われ好きなもの(ブランド)が好きでなくなってしまいます
エルバス
難しいですね…

外資系は日本企業とは違う?

他の会社にいたことがないので分かりません…(笑)。

ただ、販社であるので本社の意向・承認を得てからでないと何事も動けず柔軟性にかけると思います。ポップアップイベントやディスプレイなども本社の承認がなけえば行う事も変える事も出来ません。

エルバス
福利厚生・給与体系はどうでしょう?
Aさん
海外の企業でよく導入されているフレックスタイム制が私の会社にもあります。給与は年俸制になっています。
エルバス
フレックス使っていますか?
Aさん
正しい使い方かわからないが残業分をフレックスで消化し、残業時間を0にしています。
エルバス
残業代はつかないのですか?
Aさん
見込み残業制なので出ません…
エルバス
ブラック企業ですか?
Aさん
チャコールグレー企業です(笑)

最後にこれからアパレル業界を目指す方に向けて一言!

このブランドが好き!だけで会社を選ばない方がいい。どんな人でも好みは変わりますし、好きな事を仕事としてみると見え方が変わります。

そういったとこで経験を積むのはいいですが、常に次何をやるかを考えながら日々の仕事に取り組み、逃げ道は確保しておいた方が良いと思います。

まとめ

販売からオフィス勤務は難しいとされていますが、Aさんの会社のように希望が通りやすい企業もある事が分かりました。

一方、『好きな事を仕事にする事』の難しさがとても伝わってきたインタビューでした。

Aさんのように会社が好き、そしてやりがいも感じているにも関わらず、それが給料に反映されなければ、生活が厳しくなり、退職を選択せざるを得ない状況になってしまいます。

また、好きな物を数字(売上)としてみなくてはならず、憧れが崩れ、好きな物が好きでなくなってしまう葛藤もあるそうです。

 

個人的にはAさんが勤めている会社の理念である『販売員と本社勤務が平等』というのは素晴らしい考えだと思います。しかし、そんな会社でも現在の不況下では売上を給料に還元出来ず、Aさんのような有能な人材を失う結果となっています。

これはAさんの会社だけが悪いのではなく、アパレルひいては小売業界全体の問題になりつつあります。以前のようにモノが売れなくなっています。

 

『給料を上げたくても上げる事が出来ない』これがアパレル業界の現在の状況です。

 

これからアパレルを目指す方には酷ですが、会社と共に自分自身が潰れない為に、Aさんが言ったように『常に次に何をするかを考えて日々行動する』という事が非常に大事だと思います。

 

ノウハウ・スキルを吸収し、いつでも動ける状態でいるべきでしょう。

アパレルはもうそれくらい厳しい業界なのかもしれません。

 

Aさん、ありがとうございました!

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