【記事の内容】
✔︎転職で給料を上げる方法
✔︎マーケットバリューとは何か?
✔︎他社で通用する技術的・人的資産はある?
✔︎転職前に読んで欲しい1冊
こんにちは。
1度の転職で、400万円程度の年収から650万円まで上げたことのあるエルバス(@elbaz88518231)です。
ぼくにはこれといって特別なスキルがある訳でもなく、コネがあった訳でもありません。
ぼくがやったことはただ1つ。
『伸びている業界に転職した』
これだけです。
業界さえ間違えなければ、スキルやコネがなくても年収を上げることは可能です。
今日はそこを深掘りしてご説明します。
なお、本記事は北野唯我さんの『転職の思考法』を参考にして執筆しています。
CONTENTS
転職で給料を上げる方法
もし特別なスキルや経験、コネクションが無いのであれば、給料を上げる1番手っ取り早い方法は『伸びている業界に行く』ことです。
業界によって給与額は大きく異なります。
例えば、金融業界では20代でも年収が1,000万円を超えている人がいる一方、ぼくが前にいたアパレル業界では、40代になっても年収が400万円台の人がゴロゴロいます。
これは覆すことのできない、業界の生産性の違いのせいです。
いくらスキルがあっても、いくらコネクションがあっても業界を間違えると、明るい未来はありません。
逆を言えば、スキルがなくコネもない人でも、好調業界にいくことが出来ればチャンスはあります。
転職においては、業界選びが何より重要なポイントです。
なぜ業界選びが大事なのかを知るには、まず給与が決まる要因である”マーケットバリュー”について知る必要があります。
結論から言えば、そのマーケットバリューの中で1番大きな要素が”業界選び”なのです。
マーケットバリューとは何か?
多くの方が勘違いするのが、自分のマーケットバリューです。
今の会社の経験や仕事を単純に自分の価値だと思っていないでしょうか?
市場価値は”世の中に対しての価値”です。
今の仕事やスキルが、他の会社で同じように使えなければ、それは価値ではありません。
つまり、転職で給料を上げるには、自分のマーケットバリューを高める必要があるのです。
【転職の思考法】によるとマーケットバリューは以下の3つの要素で決まると言われています。
「マーケットバリューは①技術資産、②人的資産、③業界の生産性の三つで決まる」
出典:転職の思考法
この3つの要素のレベルが高ければ高いほど給与が上がりやすくなり、低ければ低いほど給与が下がっていくと言われています。
理想的なキャリアを積んでいくには、いずれか2つ以上が高いことが求められます。
技術的資産
技術的資産は言葉の通り、他の市場でも役立つスキルや専門的知識です。
職種で言うと、エンジニアや弁護士、医者などです。
昨今、プログラマーのマーケットバリューが上がっているのは、技術的資産が高いからです。
加えて、人員も不足しているので給与額は釣り上がっています。
また、【転職の思考法】によると”経験”も技術的資産に含まれていると言われています。
『経験』というのは、『職種に紐づかない技術』だ。もっと幅広い。代表的なものでいうと、たとえば、事業本部長の経験、子会社の経営、プロダクトマネージャーの経験、リーダーの経験などだ。
出典:転職の思考法
これまでの経験の中に、転職後に通用する経験があれば立派な技術的資産となります。
そして、専門性や経験の希少性が高いほどマーケットバリューの価値が更に上がります。
人的資産
「どの業界にも、人脈だけで仕事を引っ張ってこれる人がいる。その人だからこそ動いてくれる社内の人や、指名で仕事をくれる人間。これが『人的資産』だ。
出典:転職の思考法
もし転職して、これまでと同じように接してくれる取引先、同僚、先輩はどれくらいいますか?
会社という看板を下ろし、個人として付き合ってくれる人がどれだけいるかで人的資産の価値が決まります。
ぼくの経験から例をあげると、前職で知り合った販売員の女性が正に人的資産そのものでした。
彼女は、とある店舗の2/3もの売上を1人で作っていました。
それが出来たのは、圧倒的な顧客数を有していたからです。
彼女を指名して来るお客は、ブランドが好きというよりも、彼女から買いたいと思う人です。
彼女の優秀さは業界内でも有名で、引く手あまた。当然、より良い条件の会社にヘッドハンティングされ、転職していきました。
そして、引き抜き側の戦略通り、顧客もそのまま彼女が転職したブランドへと流れていきました。
この力が人的資産です。
業界の生産性
マーケットバリューというのは、『業界の生産性』に最も影響を受ける。
〈中略〉
仮に1番低い産業の、一人当たりの粗利が1,000万円だとしたら、1番高い産業では2億円。これだけ違う。粗利はそのまま、給料の原資だ。つまり、そもそもマーケットバリューというのは、どの業界を選ぶか?で圧倒的に上下する。
〈中略〉
いくら技術的資産や人的資産が高くても、そもそもの産業を間違ったら、マーケットバリューは絶対に高くならない。
出典:転職の思考法
これが冒頭でお伝えしていた1番重要な要素である”業界選び”です。
簡単に言えば、仕事の忙しさは同じだとしても、入る業界によって給料は決まってしまうということです。
ぼくが年収を上げることが出来たのも、これに尽きます。
衰退産業のアパレル業界から、好調のラグジュアリー業界に転職することで簡単に給与が上がりました。
自分のマーケットバリューを測ってみよう
これまでの経歴やスキル、マネジメント経験などの質問に30問ほど答えるだけで、自分の市場価値(給与)を測ることが出来ます。
値は、類似したユーザーに届いたオファー年収実績を基にして算出されているので、ひとつの目安になります。
算出された値と現在の給与とを照らし合わせ、あまりにも値が低いようであれば、働く業界を間違えている可能性があります。
『自分の価値は低すぎるんじゃないか?』と思う方はぜひ一度試してみてください。
他の会社で通用する技術的資産・人的資産はある?
他社で通用するスキルや経験、そして有益なコネクションを持っている方はそれだけでマーケットバリューは高いです。
一方、それらがない(ぼくみたいな)方が給与アップを目指すのであれば、好調業界に進むのが何よりの手段です。
言い方は悪いですが、能力が低くても業界選びに成功した人は大した仕事をしなくても、平均年収よりも遥かに高い給与を手にしています。
転職をお考えであれば、業界選びを慎重に行いましょう。
転職前に読んで欲しい1冊
私はこの本を通じて、すべての人が「いつでも転職できる状態」をつくりたいと本気で願っています。なぜなら、すべての働く人がいつでも転職できるだけの「市場価値」を持てたとしたら、あなたの生き方すらも変わる可能性があるからです。そしてそのために、必要なのは単なるうわべの「転職情報」ではなく、情報を見極める「思考の軸」です。
出典:転職の思考法
今回この記事を執筆するにあたり、参考にしたのが北野唯我さんの『転職の思考法』です。
上の言葉は、冒頭で北野さんが述べられている言葉です。
実際に転職に関する考え方が180度変わるほどの内容であり、転職に対する不安を取り除き、勇気を与えてくれる1冊です。
また、転職だけでなくこれからの働き方、生き方についての有益な情報が詰まっています。
転職を考えている人はもちろん、今転職を考えていない方にもぜひおすすめしたい本です。
まとめ
✔︎転職で給料を上げる方法
✔︎マーケットバリューとは何か?
✔︎他の会社で通用する技術的資産・人的資産はある?
✔︎転職前に読んで欲しい1冊
についてまとめました。
転職は人生において大きな変化をもたらす行為です。
そのため、誰だって慎重になります。
ただ、転職の軸として選ぶべき業界さえ間違えなければ、成功の確率は飛躍的に上がるはずです。
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今の会社にいても、給料が上がる見込みがない。
給料を上げるには、転職しかないな。
でも、ぼくには特別なスキルもコネもある訳じゃないし、果たして上手くいくだろうか。
誰か良い方法教えてくれないかな。