こんにちは。
エルバスです。
これからアパレル業界を目指そうと思っている方・入ったばかりの方に向けて、アパレル現場の”リアルな声”をお届けしたいと思います。
第一弾は、『国内大手アパレルメーカー デザイナーズブランド販売員勤務のMさん』にアパレル販売員の仕事についてお聞きしました。
CONTENTS
- 1 インタビューの目的
- 2 Mさんの経歴
- 3 インタビュー内容
- 3.1 なぜアパレル業界を選んだのですか?
- 3.2 最初から販売をやるつもりだった?
- 3.3 なぜまたアパレルの販売に戻ろうと思ったのですか?
- 3.4 アパレル販売のやりがいは何ですか?
- 3.5 アパレルをやっていて良かったと思うことは何ですか?
- 3.6 店長の仕事は他に何がある?
- 3.7 店長になるにはどうしたら良いですか?
- 3.8 入社後どれくらいで店長になれましたか?
- 3.9 販売から本社勤務は可能?
- 3.10 アパレル販売員の辛いことは何ですか?
- 3.11 ぶっちゃけ給料はどうですか?
- 3.12 どうやってアパレル業界に入りましたか?
- 3.13 面接では何を聞かれましたか?
- 3.14 面接はどんな服装で行きましたか?
- 3.15 これからもアパレルを続けていきますか??
- 3.16 これからアパレルを目指す人に一言
- 4 まとめ
インタビューの目的
僕がインタビューを始めようと思ったのは、アパレル業界で働く人々の“本音”を聞きたかったからです。
企業の採用ページでよく見かけるスタッフインタビューは、ポジティブな声しか書かれておらず、『本当にそう思っているの?』と思う事ばかり。
実際、僕もアパレル業界で働いていた頃、スタッフインタビューに参加していた事がありました。リアルな声を聞かせて欲しいとインタビュアーから言われても、会社への不満なんて言える訳がありません。
良い事ばかり伝える事がこれからアパレル業界を目指す方にとって参考になるはずがありません。
このインタビューは全て生の声です。
脚色せず、良い事も悪い事も全て書いてあります。
良い事も悪い事も全てひっくるめて、自分が進むべき道かどうか判断する一つのツールとしてお使いいただけると幸いです。
これからアパレルの様々な職種のインタビューを載せていきます!
Mさんの経歴
まず初めに今回のインタビューを快諾してくださった、Mさんについて簡単にご紹介します。
Mさんは、アパレル業界で販売員として活躍中の30代前半の女性です。
そんな彼女は今年でアパレル歴10年を迎える大ベテラン。去年には店長に昇格したやり手です。
Mさんは高校卒業後、服飾の専門学校に進みました。卒業後は企画側ではなくバックオフィスで働きたいと思っていた彼女は『ファッションビジネス』を専攻。
卒業後、ファストファッションブランドの経理として声が掛かりますが、まずは現場からという指示で販売員として入社する事に。
そこでは3年半働き、2年半後には店長に昇格。
バックオフィスに戻る前に結婚が決まり、寿退社されています。
次の職場を探している間は、古本屋でアルバイトを続けたMさん。
就活中に、現職である日本の大手アパレルメーカーが所有するデザイナーズブランドの販売員に正社員として採用され今年で6年目を迎えられています。
では実際インタビューをしていきたいと思います。
インタビュー内容
なぜアパレル業界を選んだのですか?
学生時代からファッションが好きだったので、高校卒業後は服飾の専門学校に入り、そのままアパレル業界に進みました。
最初から販売をやるつもりだった?
企画系の仕事は向いてない事は分かっていたので、専門学校ではファッションビジネスを専攻し、卒業後はバックオフィス系かプレスなどを志望していました。
その後、次の仕事が見つかるまでの間、古本屋でアルバイト勤務になったMさん。
なぜまたアパレルの販売に戻ろうと思ったのですか?
正直再びアパレルを仕事にするつもりはなかったです。
しかし就活を行う中で、昔から好きだったブランド(現職)の求人を見つけました。
以前の会社はその会社のブランドが好きだったわけでなく、内勤で働けるという事だけで決めた事もあり、『好きを仕事にするのも良いかな』と思ったので。
また、正社員での内定をもらえたのも大きかったですね。
また、前職では店長になって一年で辞めてしまったので、アパレル業界に少なからず心残りがありました。
まあ正直『とりあえずやってみよう』くらいのノリで入社を決意しました。(笑)
アパレル販売のやりがいは何ですか?
正直今、あまりやりがいを持てない状態です。ちょっと販売の仕事に飽きてしまいました。(笑)
ただ、レイアウト作りが昔から好きで、自分で作ったディスプレイにより売上に繋がった時はとても嬉しいです!
また、今の店舗は別注商品を販売する機会が多い店舗です。別注を作る際は、デザイン企画から私も参加し、店舗の情報を伝え、店舗としてどんな商品なら売りやすいかをデザイナーやMDに店長として意見します。
それがデザインに反映され、商品化し、思うように売れた時はとてもやりがいを感じますね!
アパレルをやっていて良かったと思うことは何ですか?
去年店長に昇格し、スタッフマネージメントを行うようになりました。
自分の部下が成長したと感じる時に続けていて良かったと思います。
後は好きなブランドの服を社販を通して安く買えるのも嬉しいですね。
店長の仕事は他に何がある?
スタッフだけでなく、店舗のマネージメント全てを任されています。売上管理、レイアウト、スタッフ育成、本社での会議に参加、また先ほどの企画会議にも参加します。
展示会後には受注会を行うので、お客様を連れて新作のご案内も行います。
販売職といっても、店長になると外に出る事も多くなりまし、仕事は多岐に渡ります。
店長になるにはどうしたら良いですか?
上の人が辞めるまで待つ!!笑
冗談ですが、タイミングも必要です。
真面目に答えると、店長になる前は、自分自身の売上を上げる事ばかりを考えていました。
しかし店長になるには、店舗が良くなる為に『自分がどう行動すべきか』を考え、日々の売上だけでなく、自分が店長になったら、どのように店舗を運営していくかというヴィジョンを持ち行動する事が必要だち気付きました。
そしてもちろん、『店長をやりたい』という意思表示を店長や本社に向けてアピールする事も大事です。
入社後どれくらいで店長になれましたか?
5年目に店長が異動になり、サブのポジションにいた私に声がかかりました。
販売から本社勤務は可能?
ハッキリ言って難しいです。が、不可能ではないと思います。実際、私の先輩で店長として実績を積み営業に抜擢された方もいました。
ただ、店長は全国に大勢います。その中で一番実績を出して、活躍しなければなりません。もし一番になれたとしても、内勤に抜擢される保障もありません。
いずれにせよ店長になるまでも時間がかかりますし、店長になってからも実績を積まなくてはならないので、数年は掛かると思います。
アパレル販売員の辛いことは何ですか?
『言い出したらきりがないですよ』からのスタート。
まずは一日中立ち仕事でいること。足がむくみますし、棒のようになります。今は、スニーカーなのでまだ良いですが、1社目の会社がヒールしか許されておらず、本当に辛かったです。
また自分がどんな状態でも、シフトに穴を空ける事は出来ないので、滅多な事で休めません。その上、売り場では常に笑顔でお客様に接しなくてはならないので、体調が悪い時などは正直辛い時もあります。
帰りが不規則なのも落ち着かず嫌ですね。早番・日勤・遅番と3交代制なので、毎日帰宅時間が異なります。
その上、セール時は終電も当たり前になり、朝も早いので、へとへとに疲れます。
店長としての責任もあるので、レイアウトが思いつかず寝むれない事もありますし、売れないと本社からのあたりも厳しいです。
あと、たまに部下が言うことを聞かない事も『コラーっ!!』と思う事もあります(笑)
ぶっちゃけ給料はどうですか?
年収300万程度です。
店長になって手当が付くかなあと期待していましたがそれも大したことなく残念ですね。拘束時間が長く仕事の量も多いのにも関わらず対価が低すぎます。サービス残業も当たり前なので、『もっと出して欲しい』というのが本音です。
それに加えてシーズンごとに自社製品を制服として購入しなければならないので、結構大変です。
今はまだ好きなブランドなので良いですが、『ブランドに飽きてしまったらどうしよう…』なんて考えてしまいます。
この給与では好きじゃないとやっていけない世界だと思います。
どうやってアパレル業界に入りましたか?
DODAなど求人サイトの利用と、アパレルの転職に特化したエージェントであるクリーデンスを利用しました。
面接では何を聞かれましたか?
志望動機、前職の経歴・経験などありきたりな質問でした。ただ、前職で店長経験があったので、実績を深く突っ込まれました。
また、希望のブランドに配属されなくても働けますかと聞かれました。
『無理!!』と思いましたが、『はい!』と答えました。(笑)
面接はどんな服装で行きましたか?
受けたブランドの服を着て行きました。キャラクター色の強い、デザイナーズブランドだったので、『このブランドが大好き』という事をアピールする為に着ていく事にしました。
ただ、必ずしもブランドの服を揃えていく必要はないと思います。
これからもアパレルを続けていきますか??
もうお腹いっぱいです。やっぱりバックオフィスの仕事がしたいなあ笑
これからアパレルを目指す人に一言
コミュ障で悩んでいる方は、嫌でも人見知りが治るのでオススメの仕事です。笑
大変な仕事ですが、日々変化がある仕事なので刺激的な毎日を過ごせる事は魅力の一つだと思います。
また、好きなブランドで働くと、共通の好みを持つスタッフも多く、和気あいあいと働ける事も魅力の一つです。
ファッションが好きな人には日々好きな物に囲まれて働ける事は幸せだと思います。ただ私のように、ブランド自体に熱が冷めてしまった時、仕事に飽きてしまった時、待遇も良いとは言えない環境でこの仕事を続ける意味があるのかなあと考えてしまいます。
『ファッションが好きじゃなくなってしまった時どうするのか?』という事を入社前に考える事が大事だと思います。
まとめ
『アパレルはもうお腹いっぱい』と言っていたMさんですが、仕事の話をしている時は、とても真面目に熱く語られていました。
特に部下の話をしている時は、聞いている僕も一人一人の様子が思い浮かぶほど鮮明に語られており、可愛くて仕方ない様子でした。
こんな店長の下で働けるスタッフは幸せですね。
『アパレルの販売職は大変な仕事だけれども、服が好きならばやる価値はある』と最後に言っていました。Mさんが言うように、勤め先の服が好きでなくなってしまったら、ファッション自体に飽きてしまったら、どうするのかを入社前に一度考えてみるのが必要そうですね。
Mさん自身もこれから他業種にいくかアパレルを続けるかで悩まれていましたが、きっとMさんなら度も道を選んでも失敗しない方だと思いました!
インタビューにお付き合いいただき、ありがとうございました!!
今後アパレルの様々な職種のインタビューを掲載していきたいと思いますので、お楽しみに!
Mさんも使っていた求人サイト・エージェントはこちら!
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