990シリーズはニューバランスの中でもとても人気の高いシリーズです。
30年以上ロングセラーを続ける996や、優れた履き心地で人気の高い993などの名作が数多く存在します。
国内外問わず多くの有名人からも愛され、
アップルのスティーブジョブズ氏
世界的ミュージシャンの坂本龍一氏
ユナイテッドアローズの上級顧問の栗野宏文氏
などファッションアイコンとして知られる人にも愛用者が多いシリーズなんですよ!
また、ニューバランス社自体も特に力を入れているシリーズであり、2019年には最新のテクノロジーを搭載した990v5が発売されるなど、ハイエンドモデルの中で新作が続々と制作される数少ないシリーズでもあります。
一方で、アンチ990が多いのも事実。
ネットで調べると、『990ダサい』という批判コメントが多く流れています。
アンチ990の方の考え方が少しでも変わればと思い、今回この記事を書く事にしました。
CONTENTS
なぜ990はダサいと言われるのか
僕が考える990シリーズがダサいと言われる理由は、3つあります。
それは、
・ランニングシューズ感が強い
・ボテッとしたボリューミーなシルエット
・カラーリングが渋い
これらがダサいと言われてしまう原因です。
まずは、990シリーズがそう思われてしまう理由を説明していきます。
ランニングシューズ感が強い
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ランニングシューズ感が強いのは当然で、もともと990シリーズは『トラックランモデル』です。
そもそもが競技用シューズとして作られているので(現在はモダンなタウンユースシューズとして改良されています)、ランニングシューズ感が強いのは当たり前なのです。
競技用シューズを何も考えずに町で履けば、『おじさんの運動靴』と思われても仕方のない事。990シリーズをお洒落に履きこなす為には、ある程度コーディネイトを気を付けなければならないのです。
これがまず、ダサいと言われる理由の一つ。
ボテッとした丸みのあるシルエット
990シリーズは、997・998あたりまでクラシックなデザインで、スッキリとしたスタイリッシュなシルエットが特徴でした。
しかし、999辺りから機能性が向上するに連れて、全体的にハイテク感の強いコンテンポラリーなデザインへシフトしていきました。
これ以降、丸みのあるボリューミーなシルエットへ変わり、好みがハッキリと別れるようになりました。
まるで変ってしまったデザインに昔からのファンは、ハイテク感の強いボリューミーなシルエットを見て、『オジサン臭くない?』と感じた人も多かったのも事実です。
スッキリしたシルエットだった990シリーズ
997
998
ハイテク感が増し、ボリューミーなシルエットになった990
999
990v4
発売以降30年以上ロングセラーを続けている、996が前者と同じ997・998と同様のスッキリとしたシルエットが特徴です。
渋いカラー
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ニューバランスの人気が高い理由の一つに、カラーバリエーションが豊富という事が挙げられます。
990シリーズは基本的に(996等は数多く揃っている)『グレー・ネイビー・ブラック』がメインカラーであり、あまりカラーバリエーションが多くありません。
その為、赤や緑、青などポップなカラーが好きなファンからは『渋いシリーズ』と敬遠される事が多々あります。
990番台は本当にダサいのか考察してみる
結論から言えば、990シリーズ着こなし次第で最高にダサくもなるし、最高にカッコ良くもなる、とても魅力的なシリーズだと思っています。
全ては自分のセンス次第です。
『ダサい』と言われ始めたのは2代目990以降から。ダサいかどうかは好みの問題。
2代目990
2代目990以降、ニューバランスは更に良い履き心地を追求し、多くの機能が搭載されました。その分見た目にボリュ-ムが現れボテッとしたシルエットへ変わりました。
コンテンポラリーなアッパーにハイテク感のあるミッドソールはとてもインパクトがあります。
この変化は、それまで990は996のようにクラシックで、スッキリしたシルエットというイメージを持っていたファンを驚かせ戸惑わせました。
『全然違うぞ』と。
2代目999は個性的でデザインが強いので、これ以前・以降で好みがハッキリ別れるようになりました。
ボテッとした丸みのあるシルエットは、確かに使い方を間違えれば、休日のお父さんが履いているような靴です。
しかし、それは好みの問題です。
僕含めこれが格好いいという人も多く存在します。
スティーブジョブズ氏然り、坂本龍一氏、栗野宏文氏など、このボリュームあるシルエットを好んで履く人も数多く存在します。
だから一概に『ダサい』と言われるのはちょっと違うと思っています。
そしてまた、この変化こそが990シリーズの魅力でもあるのです。
同じシリーズ内でもデザインが全く異なったモデルを選ぶ事が出来るのは990シリーズだけです。その日の気分に合わせてコーディネイトを組むことが出来る唯一のシリーズです。
僕はどちらのデザインも好きです。
落ち着いたコーディネイトをしたい時は、996や998を選びます。
モードに決めたい時は990v3、v4を履くようにしています。
様々な組み合わせを楽しめる990は、他のシリーズにはない魅力あるシリーズです。
990シリーズ丸ごとダサいと言うのは間違っている。996がロングセラー商品である事は間違いない。
一概に990シリーズがダサいというと996も含めてダサいという事になります。
996は1988年に発売以降、未だに世界中で売れ続けている超ロングセラーモデルです。
30年もの間、同じ物が売れ続けているというのは本当にすごい事です。
他のシューズブランドでこれほど長い期間売れ続けている靴を僕は知りません。
つまり、990を否定する事は996も否定する事になり、996を否定する事はもはやマイノリティ側の意見だという事です。
先ほどもお伝えしたようにシリーズまとめてダサい言うのは間違いです。好き嫌いがあって当然ですが、全てを否定するのは間違いなのです。
着こなし次第ではダサい。履きこなすのが難しいからこそ格好いい。
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そもそもランニングシューズなので、一歩間違うと運動靴を履いている人と思われるシリーズである事は事実。
ニューバランスの数あるシリーズの中でもコーディネイトが特に難しい事は間違いありません。
特に最近の990シリーズはボリュームがあり存在感が強いので、コーディネイトを失敗すると野暮ったく見えてしまいます。
中途半端に履くとただの休日のオジサンになります。
ニューバランスをコーディネイトに取り入れて最高にダサくするのも、最高に格好良くするのも自分の腕次第です。
ファッションアイコンとして知られる人気セレクトショップ、ユナイテッドアローズの上級顧問の栗野氏も990の愛用者の一人です。
画像i引用:MEN’S EX JAPAN
上手く組み合わせる事が出来れば、栗野氏のように最高に格好良いコーディネイトを楽しむ事が出来ます。
画像引用:GQ JAPAN
坂本龍一氏のようにシンプルにまとめたコーディネイトも素敵です。
使い方次第で最高に格好良くなる靴、それが990です。
スタイリング例は下記の記事にまとめているので、参考にどうぞ。
まとめ
・使い方次第で、最高にダサくもなるし格好良くもなるシリーズ
・デザインがかなり変化しているので、好き嫌いがはっきり分かれるシリーズ
最初から990シリーズはダサいと思わずに、是非一度実際に手に取ってみてください。数多くあるモデルの中できっと気に入るモデルが見つかるはずです。