【記事の内容】
✓介護の転職は人材紹介会社を使うべき?
✓人材紹介会社に頼りきりはダメ
✓人材紹介会社を使うメリット
こんにちは。
サラリーマン副業家のエルバス(@elbaz_side_job)です。
ぼくの本業はとある医療法人の採用担当です。
介護の採用に長らく携わってきて思うことは、介護職で転職しようとしている人は、人材紹介会社に『頼りすぎ』ということです。
もちろん人材紹介会社を使うメリットも多数あり、『使うべきではない』とは言いません。
とはいえ、転職の際に『自主応募』という選択肢を取り入れることで、転職がさらにうまくいく可能性が上がります。
CONTENTS
介護の転職は人材紹介会社を使うべき?
答えは『YES』であり、『NO』です。
後述しますが、人材紹介会社を使う1番のメリットは転職活動の効率化です。
人材紹介会社をうまく使うことで転職を有利に進められます。
とはいえ、あくまでツールであることには変わりはありません。
転職において、主として動くべきは自分自身です。
転職先は自分自身で判断して決めなければ、必ず後悔します。
介護職は“超”売り手市場
これから転職をしようとしている方は、今自分が超有利な立場にいることを理解しましょう。
高齢者が増えれば、介護を必要とする方も増え、それに伴い介護職の需要も高まります。
これから5年後(現在2020年)には需要が供給をオーバーし、38万人もの介護職員が足りなくなる予測です。
そもそも、介護職不足はすでに現在進行形の問題です。
どこの法人も人材獲得に躍起になっており、ぼくのいる施設でも徐々に採用が困難になっています。
転職者側からすれば、転職先など選びたい放題です。
求職者にとって今は好条件での転職のチャンス
超売り手市場である現在は、求職者にとっては自分を売り込むチャンスです。
なにも紹介会社など通さなくても、交渉次第では今よりも条件を上げることが簡単にできます。
たとえば、年収が400万円の場合、1人採用するのに100万円はかかります。
採用側にとっては、手数料を取られるのであれば、直接応募してきた人を採用したいと思います。
なんなら、少し条件を上げてでも直接応募者を選びます。
一方、この内部事情を知っていれば、もっと強気に自分を売り込むことが可能になります。
人材紹介会社に頼りきりはダメ
人材紹介会社に頼りきりでいることで起きる弊害は、
- ミスマッチが起きる
- 商品として扱われる
- 売り手市場のアドバンテージがなくなる
の3つです。
前述したように、転職の主体はあくまで自分自身です。
最終的には自分の意志で判断しなければ、後悔することになります。
ミスマッチが起きる
志望動機を聞くと、『エージェントに紹介されたから』と答える方がいます。
個人的には、動機などきっかけに過ぎないので全然OKですが、『それでいいの?』と思います。
『自分の人生を左右する選択を他人に任せていいのかな』と。
エージェントを信用している人は多いですが、エージェントも紹介する会社を詳しく知っているわけではありません。
施設が合うかどうかは、実際に見学し見て、聞いて、実際に自分で感じなければ分かりません。
同じ介護職でも施設によって内情は大きく異なります。
入ってから合っていなかったでは後の祭りです。
商品として扱われる
単に自分の売上だけを考えているだけのエージェントは、求職者を『商品』としか見ていません。
とはいえ、中には売上を得るために求職者の意向などを無視して、入れやすい法人を中心に紹介してくるエージェントも存在します。
たとえば、人手不足で常に求人を出している施設などです。
実際、求職者のことも法人のことも大して調べず、求職者を我々採用担当者に紹介してくるエージェントも多数存在します。
入職後、事前に聞いていた話と違うなんてことにならないように、単にエージェントの言う事を信じるのではなく、紹介された施設は自身でしっかりと見極める必要があります。
売り手市場のアドバンテージがなくなる
前述したように、介護業界は今超売り手市場です。
せっかく自分を売り込むチャンスにわざわざ人材紹介会社を通す必要はありません。
当然ですが、採用側は出来る限り経費を抑えたいと考えています。
このような状況下で、直接応募してくる求職者は超貴重な人材です。
中には、直接応募に限り『入職祝い金』を用意している法人もあります。
また、手数料を支払うよりも給与を上げた方が安く済む場合もあるので、交渉次第では条件交渉も優位に進められます。
極論すれば、希望条件を出せないと言うような法人は蹴った方がいいです。
自分の希望する条件を通せる法人が必ず見つかるからです。
人材紹介会社を使うメリット
人材紹介会社を使うメリットは、
- 時短のため
- 情報収集のため
- 多くの施設を知るため
- 自分の市場価値を知るため
の4つです。
時短のため
信頼できるエージェントと知り合うことができれば、
- 就職先選び
- 面接の日程調整
- 条件交渉
- 入職手続き
など、すべてエージェントに任せられるので、自分1人で進めるよりは圧倒的に時短ができます。
情報収集のため
転職エージェントは、『転職のプロ』です。
一般人が知らない採用の裏側の情報を持っています。
有能なエージェントは、常日頃から採用担当者と密に連絡を取り、募集職種や求める人材などを把握しています。
そういったエージェントと繋がることができれば、転職活動は圧倒的に有利になります。
今はまだ転職を考えていなくても、エージェントと常に繋がっておくことで、転職の相談、最新情報などを仕入れられるので、ベストなタイミングで転職することも可能になります。
多くの施設を知るため
個人での就職先探し、企業研究には限界があります。
エージェントに希望条件を伝え、いくつか法人をピックアップしてもらいましょう。
そしてピックアップしてもらった法人を実際に自分で調べ、合いそうな施設を探せば楽に企業選びができます。
自分の市場価値を知るため
エージェントは各社の給与条件を把握しているので、自分の市場価値を教えてもらえます。
自分で直接応募するにしても、自分の適正な価値を知らないと給与の交渉はうまくいきません。
市場価値よりも低い給与だった場合、足元を見られて低い条件を提示されてしまうかもしれません。
条件交渉において自分の市場価値を知っているかどうかは非常に重要です。
おすすめのエージェント
マイナビ介護職
マイナビのエージェントは企業研究が熱心です。
マイナビエージェントの多くは、求職者に紹介する法人を事前に見学し、求める人物像などを詳しくヒアリングしています。
そのため、採用側としても紹介される求職者にミスマッチが少なく安心して紹介を受けられます。
きらケア
もう1つおすすめできるのが、マイナビ同様大手企業が運営する『きらケア』です。
母体が大きいので、求人数も多く優秀なアドバイザーが揃っています。
まとめ
✓介護の転職は人材紹介会社を使うべき?
✓人材紹介会社に頼りきりはダメ
✓人材紹介会社を使うメリット
についてまとめました。
人材紹介会社に頼りきりは危険ですが、うまく活用することが転職活動を成功させる近道です。
結局一番大事なことは、自分で判断することです。
自分自身のキャリアを人に任せると必ず後悔します。
転職してもっと条件の良い施設に行きたい。
まずは人材紹介会社に登録しようかな。
でも、採用側からすると、人材紹介会社を使うのってどうなんだろう?
自分で応募した方が良かったりするのかな?