こんにちは、NBマニアのエルバスです。
今日はニューバランスの中でも名作揃いの1000番台を詳しくご紹介したいと思います。
ニューバランスには数多くのモデルが存在し、一つ一つのモデルにエピソードがあり、個性があります。
それぞれの特徴を知る事で、“今自分に必要なモデルは何なのか?”が分かり、最高のパフォーマンスを発揮する、“ベストな一足”を選ぶ事が出来るようになります。
CONTENTS
- 1 ニューバランス各シリーズの分類
- 2 #1000番台の各モデルを解説
- 2.1 M1300 debut since 1985-
- 2.2 M1500 debut since 1989-
- 2.3 M1400 debut since 1994-
- 2.4 M1600 debut since 1994-
- 2.5 M1700 debut since 1999-
- 2.6 M2000 debut since 2001-
- 2.7 M2001 debut since 2003-
- 2.8 M1450 debut since 2005-
- 2.9 MR2002 debut since 2010-
- 2.10 M2040 debut since 2012-
- 2.11 M2040v2 debut since 2014-
- 2.12 M2040v3 debut since 2016-
- 3 まとめ
ニューバランス各シリーズの分類
#990番台
#1000番台
各シリーズの特徴を簡単に言うと、
500番台:トレイルランシリーズ(オフロード)
990番台:トラックランシリーズ(オンロード)
1000番台:フラッグシップシリーズ(最新モデル)
となっています。
まとめてご紹介したいところですが、それぞれのシリーズに数多くのモデルが存在するので、シリーズごとに記事を分けてご紹介します。
#1000番台の各モデルを解説
1000番台は、”スニーカー界のロールスロイス”として有名な”M1300”からその歴史をスタートさせました。
1000番台はM1300をリリース以降、”フラッグシップシリーズ”としてニューバランスの全モデルの中で君臨しています。
テクノロジー・デザイン・素材などすべて、それぞれの時代において最新かつ最高のものが使われている、”ザ・ハイエンドモデル”がラインナップされています。
その歴史は1985年のM1300から始まり、2016年にリリースされたM2040v3まで続いています。
M1300 debut since 1985-
画像参照元:https://shop.newbalance.jp/
初代1000番台。
M1300はニューバランスの代表的なテクノロジーである、ENCAPを始めて搭載したモデルであり、優れたクッション性と安定性を実現したニューバランスの名作中の名作です。
ENCAPとは
ポリウレタン(PU)素材で高い衝撃吸収性を誇るEVA(エヴァ)素材を包み込んだニューバランス独自の構造。
優れた安定性とクッション性を実現。
ENCAPを搭載した優れた履き心地は、アパレル業界の重鎮ラルフローレン氏に「雲の上を歩いているようだ」と絶賛を受け、以降”スニーカー界のロールスロイス”とまで呼ばれるようになりました。
デザインは、人気の高いニューバランス初期のクラシカルなシルエットとビッグ”N”が採用されています。
今でもファンが多いモデルで、5年に1度のペースで再販されています。
1300モデル一覧
1985年にオリジナルがリリースされてから、5年おきにM1300JP(復刻モデル)として再販されています。
復刻モデルは、オリジナルを基調にしつつそれぞれ新たな特徴が追加されています。
1985年 オリジナルリリース
画像参照:BESTTIMES
1995年 第1弾 復刻版リリース
画像参照:BESTTIMES
初代M1300登場から10年の時を経て登場した2代目M1300。
一部ステッチがダブルステッチからシングルステッチに変更されています。
また、オリジナルはNマークの内側の縫製が丸みを帯びていたのに対して、2代目は直線的なステッチに変更されています。
その他ロゴやラベルに変更がありますが、基本的には全モデルの基調としたモデルです。
2000年 第2弾 復刻版リリース
画像参照:BESTTIMES
ENCAPが改良され、圧縮EVAコアと硬度の高いPU素材を採用されています。
またシルエットがシャープになり、スッキリとした印象に。
2005年 第3弾 復刻版リリース
画像参照:BESTTIMES
シングルステッチがダブルステッチに戻り、1985年のオリジナルに原点回帰したモデル。
2010年 第4弾 復刻版リリース
画像参照:BESTTIMES
ENCAPが更に改良され、履き心地がアップデート。
デザイン面においても、第3弾復刻版よりもよりオリジナルを忠実に再現して作られたモデル。
発売後即完売し、今ではプレミアが付くほどの人気に。
未だに探しているファンが多い一足です。
2015年 第5弾 復刻版リリース
画像参照:BESTTIMES
オリジナルを完全再現したモデル。
オリジナルのみに使われていたビブラム社製のアウトソールを使用しています。
更にロゴやクレジットまでも完全に再現されているファンに溜まらない一足となっています。
M1300派生モデル
M1300JPの販売周期から外れ、2016年にM1300CLSとしてリリースされたモデル。
『JP』モデルは非常に高価(第五弾は3万5千円程度)ですが『CLS』は23,000円と比較的安価な設定になっています。
生産国はオリジナルと同じ米国製ですが、ウイズがD(細い)と2E(普通)から選べるようになっています。
M1500 debut since 1989-
M1400のデビューを待たずして、1989年先に登場したのがM1500です。
1000番台の中で唯一の”MADE IN UK”
UKメイドらしいラグジュアリーな仕様になっており、サイドのNマークは刺繍仕様になり、アッパーにはレザーを使用。
M1300から受け継いだクラシックさと、英国メイドの上品さを兼ね備えた一足です。
機能面では、M1300同様ENCAPを搭載しています。
M1400 debut since 1994-
M1400は、M1300の後継モデルとして1980年代後半には既に製作が始められていました。
しかし、当時の技術では製品化が難しく、M1500から遅れること5年後の1994年にリリース。
デザイン面では、M1300の特徴的な”ビッグN”が受け継がれています。
機能面においては、ENCAPの他にC-CAPを搭載し、履き心地が大幅にアップデート。
一般ユーザーからアスリートまで、絶大な指示を受けたモデルであり、ニューバランスを代表するロングセラーモデルです。
C-CAP
ENCAP同様にEVA素材を使用した圧縮成型されたクッション素材。
クッショニングの持続力を飛躍的に向上させたテクノロジー。
M1600 debut since 1994-
M1600のオリジナルモデルは、1994年にリリース。
デザイン面においてはM1500のデザインを継承しつつ、よりスポーティーでハイテク感が増しています。
機能面においては、1000番台で初のABZORBテクノロジーが採用された他、”一体成型ミッドソール”を搭載し、クッショニング性能が飛躍的に向上しました。
ABZORBとは
ミッドソールに搭載されているクッション素材。
着地の際の衝撃をクッション素材が吸収し、その衝撃を反発エネルギーに変換し、次の一歩を蹴り出すエネルギーを生み出すテクノロジー。
リリース後一度も復刻されておらず、現在は入手困難となっています。
画像参照元:http://sneakerwars.jp/
M1700 debut since 1999-
1900年代最後にリリースされたのがM1700です。
デザイン面では、20年前にデザインされたとは思えない近未来を思わせるデザインと、上質なレザーを使う事で上品さも兼ね備えています。
機能面においては、今までミッドソールの一部分に取れ入れるのが一般的だったABZORBテクノロジーが、M1700では全面搭載となり、今までとは別次元のクッションニング性能を発揮し、優れた履き心地を実現しました。
それでもファンが非常に多いモデルであり、2016年に復刻を果たしました。
M2000 debut since 2001-
画像参照元:http://mensbrand.rash.jp/
デザイン面においては重厚感のあるボリューミーなシルエットと艶のあるレザー仕様が特徴的なモデルです。
ヒール部分にはニューバランスの新たなテクノロジーである、”N-ERGY”カートリッジが搭載され、クッショニング性能が向上しています。
見た目も機能も、M1700よりも更にハイテク感が増した仕様となっています。
N-ERGY
衝撃吸収力とエナジーリターンを持つ弾性素材。
優れたクッションニング性能と耐久性を発揮します。
M2001 debut since 2003-
画像参照元:http://mensbrand.rash.jp/
このモデルも復刻版が出ていないので、入手困難なモデルです。
M1450 debut since 2005-
画像参照元:https://www.naturum.co.jp/
2005年にリリースされたM1450。
M1400のデザインを継承しつつ、当時の最新テクノロジーを新たに搭載され、格段に履き心地が良くなっています。
新たに搭載されたテクノロジーは、ABZORB SBS・C-CAP・TS2になり、優れたクッション性・反発性・安定性を誇っています。
素材には上質なスウェードとメッシュが使用され、M1400のカジュアルなデザインよりも、より上品な雰囲気になっています。
TS2
素材の硬さを段階的に変化させるニューバランス独自のサポートシステム。
内側への転倒防止と、次の一歩を踏み出すまでの動きを滑らかにサポートします。
MR2002 debut since 2010-
画像参照元:http://mensbrand.rash.jp/
デザイン面においては、モダンでハイテク感のある作りが特徴的なモデルです。
2000番台に入ってからは、ボリューミーなシルエットが続いていましたが、MR2002からはやや細身の木型である”PL-1”が使われ、シャープな作りになっています。
また、アッパーには天然のヌバックレザーが使われ、ラグジュアリーな印象もある一足です。
機能面においても格段に性能が向上しています。
ミッドソールにはN-ERGYがミッドソール全体に使用され、別次元の履き心地を実現しています。
M2040 debut since 2012-
画像参照元:http://mensbrand.rash.jp/
前作のMR2002から更にクッションニングと安定性を向上させデビューしたのがM2040です。
性能を上げつつ軽量化にも成功しています。
アウトソールにはドレスシューズのようなステッチワークが施されている他、耐久性を向上させるN duranceを搭載。
ニューバランスのシンボルマークの”N”マークは細身でスタイリッシュになり、上品で洗練されたデザインになっています。
N durance
アウトソールの摩擦による消耗を軽減するニューバランス独自のテクノロジー。
M2040v2 debut since 2014-
デザイン面では、アッパーにMR2002で使用されていた”ヌバックレザー”が再度採用され、前作よりもよりラグジュアリーな一足へとアップデートしています。
またNマークはエンボス仕様となり、シックな印象に。
ミッドソールにはREV LITEを搭載したENCAPが使用され、ソール部分には高い安定性を誇るカーボンファイバーが搭載されています。
デザイン・機能性共に、フラッグシップの名にふさわしい、ニューバランスのテクノロジーが凝縮された一足となっています。
M2040v3 debut since 2016-
M2040v2を更にアップデートし、現在の数あるニューバランスの中で最高峰履き心地を実現しました。
まとめ
名作が揃うフラッグシップシリーズ#1000の各モデルは、一度履いたら病みつきになるモデルばかりです。