#1000シリーズの中で『欲しいモデルは?』と聞かれたら、僕は間違いなく『M1600です』と答えます。
何故ならば、現在(2018年)#1000シリーズの中で唯一【復刻版】が存在しないモデルだからです。廉価版の【CM1600】は市場に出回っていますが、NBファンの方でもMade in U.S.Aの【M1600】を実物で見た事のある方は少ないはずです。
そもそもM1600のどんなモデルだったか覚えている人も少ないでしょう。
そんなマイナーなM1600ですが、個人的にはとても好みのモデルです。落ちついたデザインのM1500よりもエッジが効いており、M1700よりハイテク過ぎない絶妙なデザインです。
僕の中でM1600は常に憧れのモデルであり、いつか手に入れたい一足です。
今回はそんな隠れた名品である『M1600』をご紹介したいと思います。
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M1600とは
M1600は1994年に大人気モデルであるM1400と共にリリースされました。M1400はM1300のクラシカルなデザインを継承しているのに対し、M1600はM1500の後継モデルとして、ハイテクなデザインを取り入れ近未来を感じさせる仕様に仕上がっています。
機能面では、M1500から同様にABZORB(アブゾーブ)の搭載と一体成型ポリウレタンミッドソールが採用され、優れたクッション性能を誇っています。
M1600のデザイン
『復刻はない』とお伝えしましたが、一度だけコラボレーションにより復活した事があります。
僕が持っている1600がそのモデルです。
画像の1600は2013年に発売された【eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN × NEW BALANCE 1600】です。
アッパーのマテリアルにはスウェード×ヌバックを用い、カラーリングは落ち着きのあるオフホワイトが使われています。
とても格好いいのですが、実はこれアメリカ製のM1600ではなく【CM(ベトナム製)】なのです。(アメリカ製のM1600ではありませんが、アメリカ製に引けを取らない良質なマテリアルが使われ非常に高かった事を記憶しております。)
M1600を使ってご紹介したいですが、現物がないので今回はこのモデルを使ってご紹介させていただきます。
ラスト(木型)
1600のラストは細身でスタイリッシュな【SL–1】が使われています。ただ、”見た目”はややぼってりした印象があり、どちらかと言うと同じSL-1を使用しているモデルよりもSL-2(ややぼってりしたシェイプ)を使っている#500シリーズのモデルのシェイプに近い印象があります。
サイドデザイン
一体成型のミッドソールが採用され、ミッドソール部分にハイテク感が出ています。
バックデザイン
とてもシンプルなデザインで、夜間にライトの光を反射するリフレクターがさり気なく配されています。
Nマーク
同時期に発売されたM1400がビッグ【N】が採用されているのに対し、M1500以降はスモール【N】が使われています。
前後モデルとの比較
前後のモデルM1500とM1700とはどのような違いがあるのでしょうか。比較しどのような違いがあるのか見ていきたいと思います。
M1500との比較
M1600のデザインとテクノロジーはM1500を踏襲しているので、大きな違いはありません。
生産国
唯一の大きな違いを挙げるとすると、生産国が1番の違いでしょう。
M1500…イギリス製
M1600…アメリカ製
M1500はイギリス製ということもあり、落ち着いた大人のデザインです。逆にM1600は最新のテクノロジーを搭載したアメリカ製なので、M1500よりもハイテク要素が増したデザインになっています。
デザイン
ラストはどちらもSL-1が使われています。ただ履くとわかるのですが、M1600の方が全体的に丸っこい印象があります。
フロントデザイン
シュータンのロゴの刺繍の入れ方に違いがあるものの、正面からの見た目はほぼ同じです。
サイドデザイン
M1500と比べると、パーツやシームラインが少なくなり、スッキリした印象になっています。
Nマーク
どちらも刺繍タイプのスモールNが配されています。
M1700との比較
M1700はM1600を更にアップグレードさせたモデルです。
生産国
M1600…アメリカ製
M1700…アメリカ製
共にリリースされた当時の最新のテクノロジーを搭載していますが、M1600からM1700へのアップグレードは機能面において大きな進化がありました。リアフットのみに配されていたABZORBが全面に搭載され、クッション性が驚くほど向上しています。
デザイン
共にラストはSL-1を使用しており、シェイプに大きな違いはありませんが、デザイン面は機能面の見直しに伴い、特にミッドソールに部分において大きな違いが見られます。
また、靴の”高さ”に変化が見られます。大袈裟に言うと、M1600がローカットに対しM1700はミッドカットといった感じです。
フロントデザイン
細かなマイナーチェンジはあるものの、正面から見ると大きな変化はそこまで見られません。シュータンロゴは同じデザインになっています。
サイドデザイン
前述した高さの違いが横から見るとよく分かります。また、ABZORBを全面に配した事により、よりハイテクでボリュームあるミッドソールデザインになっています。
Nマーク
M1500から三世代続き、スモールNの刺繍デザインが採用されています。
まとめ
M1500の落ち着いた印象と、M1700のハイテクなデザインを併せ持つM1600。とても魅力的なデザインです。メジャーなモデルではありませんが、コアなファンが実は多いモデルです。
復刻版【M1600】がリリースされる事を期待します!
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