ニューバランスのフラッグシップシリーズ#1000シリーズの中でも屈指の人気を誇る【M1400】。
1994年に発売以降、その機能性とデザイン性の高さからロングセラーを続けている名品です。
今回はそんなニューバランス史上屈指のヒットモデルである、M1400についてご紹介します。
M1400とは
1985年に#1000シリーズの初代モデルM1300が誕生し、その”後継モデル”として開発が始められたのがM1400です。しかし、当時の技術力ではサンプルを作れても、製品化の為の量産技術が追い付かず、一度お蔵入りになった逸話があります。
1989年、先にM1500がリリースされ、M1300デビューから9年後の1994年にようやく製品化が決まりました。ちなみに1994年にはM1600もリリースされているので2世代分の技術力が必要だったことになります。
M1400が最初にヒットしたのは、実はアメリカではなく日本でした。当時の日本市場では大きな【N】マークの需要が高く、M1400は正に日本人好みのデザインでした。(そもそも日本が販売を早く始めるよう、本国に掛け合っていたそうです。)
その後、21世紀に入ってからアメリカの大手アパレルメーカーであるJCREWが自店でM1400の取扱いを始めたところ、アメリカのファッションフリークの目に止まり、アメリカ市場においても人気に火が付きました。
その人気は国外に飛び火し、今では世界中から愛される名品として、その地位を築きました。
M1400のデザイン
M1300を継承する大きめの【N】マークが特徴です。以降のモデルからはいわゆるチビNに変わっています。
シュータン部分には布帛タイプのラベルを使用しています。#1000シリーズにおいて、布帛ラベルを使用しているのはM1300とM1400のみです。他のモデルは刺繍仕様になっています。
M1400の素材
最近はアッパー部分にスウェード素材が使われているモデルが多いですが、スウェード素材の展開が始まったのは最近(2015年あたり)の話で、当初は他の#1000シリーズ同様にメッシュ素材が一般的でした。
今では多様なマテリアルが追加され、多彩なバリエーションから選べるのもM1400の魅力です。
M1400の機能面
ミッドソールにはニューバランスの定番テクノロジーであるENCAP(エンキャップ)とC-CAP(シーキャップ)搭載されており、クッション性と安定性を兼ね備えた抜群の履き心地を実現しています。
踵部にはM1300同様にheel stabilizer(ヒールスタビライザー)を搭載し、着地時の安定性は抜群です。
アウトソールにはカーボンラバーを使用し、耐摩耗性に優れています。
まとめ
#1000シリーズのデザインはその機能性の高さからハイテク感満載のデザインのモデルが多いです。その中でM1400はM1300のクラシックなデザインを継承しつつ、他のモデルに引けを取らない機能性も持つモデルです。
#1000シリーズにおいてデザイン性とテクノロジーの融合が一番バランスが取れているのがM1400だと思います。クラシック過ぎず、ハイテク過ぎず”丁度良い”のがM1400の人気の理由でしょう。
コメントを残す