【記事の内容】
✓人事が教える介護業界の転職のポイント
✓転職エージェントを賢く使う(信用してはダメ)
✓優良施設を見分けるポイント
✓介護業界は超売り手市場。積極的に攻めよう
こんにちは、医療・福祉法人で人事責任者をしているエルバス(@elbaz88518231)です。
現在、介護業界は超売り手市場なので、積極的に動くことで、今よりもより良い環境が必ず見つかります。
その際押さえておきたい転職のポイントを人事目線からご紹介します。
CONTENTS
人事が教える介護業界の転職のポイント
2025年には介護を必要とする方が253万人にまで増加する一方、供給側は215万人と圧倒的に需要が供給を上回ることが予想されています。
以前は求人媒体を出せばいくらか人は集まってきていましたが、今は全然集まりません。
致し方なく、転職エージェントを使い、なんとか人を集めている状態です。
そう、今介護業界は“超・売り手市場”です。
採用側は厳しい世の中ですが、求職者にとっては大ビックチャンス!
積極的に攻めるが勝ちです。
もし今の職場に不満があるのであれば、すぐに辞めたって大丈夫です。
必ず転職先は見つかります。
ただ、転職は慎重に行わないと、さらに悪い条件・劣悪な環境の施設に入ってしまう可能性もあります。
それを回避し、転職を成功させるポイントは、
✓転職エージェントを賢く使う
✓優良施設を見分けるコツを押さえること
の2つです。
転職エージェントを賢く使う(信用してはダメ)
転職活動を始める場合、多くの方が【転職エージェント】を使うことを考えると思います。
使うなとは言いませんが、転職エージェントが言うことをすべて信用してはいけません。
人材紹介会社は企業から紹介手数料を得ることで成り立っています。
成果報酬とも呼ばれ、自分が紹介した求職者が企業に採用されればお金が入る仕組みです。
その為、どうしてもエージェントは入れやすい企業・法人を紹介しがちです。
極論言えば、エージェントからすれば求職者は商品で、売れれば良いわけです。
長い人生の中で一瞬だけ出てきて、人生を左右する転職に口を出し、パッといなくなる存在。
その先のあなたのキャリアなんて考えていません。
転職は本来、自分で動き判断するべきです。
実際、酷い人材会社だと転職希望者がエージェントに登録した後、登録情報をメールやFAXで取引先の企業に一斉送信するだけです。
そこで手の上がった施設をあなたに紹介しています。
情報収集のために転職エージェントを逆に利用するのは良いですが、彼ら(彼女ら)が言っていることをすべて信じ込むのは危険です。
施設を紹介されたとしても、本当に自分に合う施設なのかを徹底的に調べるべきです。
そうしないと、全く自分には合わない職場に入れられてしまう可能性があります。
面接の際に驚くのが、『なぜこの施設を選んだのですか?』という問いに対し、『エージェントに紹介されたから』と答える方が非常に多いことです。
自主応募の方が採用されやすい
転職エージェントを通して採用した場合のコストを知っていますか?
大体今、介護業界の人材紹介会社は、20%~30%程度の紹介手数料を取っています。
例えば、年収400万円の人を雇った場合は、ひとりで80万~120万円程度かかるわけです。
企業・法人にもよりますが、馬鹿にならない額です。
しかしそれくらい払わないと人が採れない時代。
例えば、
自主応募してきた経験が少ないAさん
エージェントを通してきた経験豊富なBさん
であれば、経験・スキルが劣っていたとしても採用するのはAさんです。
加えて、離職率高い介護業界では入ってもすぐに辞めてしまう人が多く、採用コストが無駄になる場合があります。
そう考えると紹介による採用はとてもリスクが高いのです。
つまり、『エージェントを通さず、自分で企業の採用ページから応募した方がよっぽど採用される確率が上がる。』ということです。
転職エージェントから情報を得つつ、自分で動くが一番
一方、仕事をしながら転職活動をするのは労力がかかるのも事実。
1人で情報収集から企業とやり取りするのは中々ハードです。
加えて転職エージェントの持つ、転職のノウハウと情報を使わないのはもったいないのも事実です。
エージェントからは転職ノウハウと情報をいただく程度に考えて、基本的には自分が主体で動くがベストです。
得た情報を鵜呑みにしないで、実際に自分で調べ、見学に行き、面談を受け本当に自分に合う施設かどうか判断しましょう。
自分の人生のターニングポイントである転職は、自分が見て・聞いて・体験したことを信じるべきです。
優良施設を見分けるポイント
1社に絞らない
介護で働く方は時間的にも体力的にもハードなので、多くの施設を受ける事を嫌う傾向があります。
探すのが面倒だから
エージェントに勧められたから
という理由で一社に絞っていませんか?
星の数ほどある施設の中から自分の条件に見合う施設が、そんなピンポイントでは見つかりません。
せっかくのチャンスを自分で狭めてしまいます。
仕事をしながらの転職活動は、とても大変ですが必ず多くの施設を受ける事をおすすめします。
ちなみに、実際他社も受けている場合でも、「他社は受けていますか?」と聞かれることがあると思いますが、受けている場合は素直に『YES』と答えましょう!
よく、「御社だけです」と答える方がいますが、今の介護業界に限ってはそれは間違いです。
むしろ、企業側に『早く採用しないとほかに行っちゃうよ』とプレッシャーをかけられるので、もし本当に受けているのであれば素直に言った方が良いです。
募集の背景を確認する
次にチェックすべきは“求人の背景”です。
求人を常に出している施設は慢性的に人が不足している場合が高く、過酷な労働環境である可能性があります。
その為、慢性的に人が不足している施設かどうかを見分ける方法は、求人の背景を知ることです。
見分け方は、
”欠員による補充”かどうかです。
欠員による補充は、単に入れ替えなので、空きポストが埋まれば人員は充足し、人手不足は解消します。
エージェントを通して聞いてもらうか、面接の際に直接聞くなどして必ず募集背景を確認しましょう。
施設見学を必ず行う
気になる施設が見つかったら必ず見学に行きましょう。
事前に行くことが難しい場合は、面接当日でもOKです。
見学は、実際の働く環境を確認できる最高の手段です。
出来れば、食事・排泄・入浴介助の時間帯に見学できるように時間設定し、その施設で働く方の様子を観察しましょう。
職場の雰囲気は自分に合いそうか、働くスタッフは明るく元気か、設備はどうか?
実際に見て感じて下さい。
見学をせずに入職するのはあまりにリスキーです。
面接
入退職が多い施設は、面接対応が雑になり採用担当者の面接のみで、事務的な話をして終わるところが多いです。
本来面接の目的は双方が合うか合わないかを見る“お見合いの場”です。
事務的な話だけをして、内定を出すような施設は良い施設とは言えません。
施設にとっても入職して直ぐに辞められては困るので、本来であればじっくりと時間をかけて求職者を見極めるのが普通です。
余裕のない施設はとりあえず人が欲しいので、そこまで時間をかけません。
介護業界は超・売り手市場。積極的に攻めよう
現在介護職は“超・売り手市場”です。
自分を過小評価せずに、自身を持って売り込みましょう。
苦手な方、遠慮する方が多いですが、面接の際には、はっきりと自分の希望を伝えてください。
そして希望が通る施設が見つかるまで転職活動を続けます。
条件が合わず、採用されない場合もありますがそんなことは気にしなくてOKです。
今、介護施設はいくらでもあります。
必ず条件が合う施設が見つかるはずです。
今は求職者が”選ばれる”よりも”選ぶ”時代です。
まとめ
✓人事が教える介護業界の転職のポイント
✓転職エージェントを賢く使う(信用してはダメ)
✓優良施設を見分けるポイント
✓介護業界は超売り手市場。積極的に攻めよう
についてまとめました。
売り手市場である今、より良い条件・環境を求めて転職するには最高のタイミングです。
不満がある状態で今の環境に残る必要はありません。
それでは♪
今の職場人が全然いなくて超忙しい。
毎日シンドイ。
給料も低いし、もう辞めたい。
転職したいけど、どうしたら良い転職が出来るかな。
誰か教えてくれないかな。