アパレル販売職を辞めたい人にお勧めの3つのキャリアチェンジの方法

私がアパレルの営業をしていた頃、販売スタッフから『アパレル販売を辞めたい』『転職したい』という声をよく聞きました。当然店舗を預かる身として、店に穴を開けるわけにはいかないので、引き止めの説得を都度行っていました。
しかし、正直彼ら・彼女らの辞めたい気持ちも分からないでもありませんでした。
アパレル販売職を続けていく上で【将来性の無さ】【体力的な辛さ】【給与の低さ】などが不安になる気持ちは良く分かります。
そんな退職の意向を聞いた時に根本的に解決する事が出来たかと言われれば答えは【NO】です。給与を上げる事も出来ませんし、5年後には安定しているなんて不確定な事も言えません。
結局、感情論で『あなたを必要としている同僚やお客さんがいる』『こんなにも販売実績があってもったいない』などその場しのぎの言葉で引き止めるしかありませんでした。

現在私は、アパレル従事者ではないので、そんな風に思っている方にははっきり言えます。
『もっと将来性があり、安定した仕事はいくらでもあります』と。

では実際アパレル販売からどんなキャリアチェンジがあるのか一例をご紹介したいと思います。

新卒の場合、第二新卒枠を狙う

第二新卒枠は企業ごとにどこまでを第二新卒と捉えるかが異なるので、一概にいつまでとは言えません。ただ多くの企業が【新卒入社後3年未満】と定めているケースが一般的でしょう。
第二新卒であれば、経験スキルは求められません。それよりも新卒と同様【志望度】【やる気】【ポテンシャル】【会社に合う人材なのか】が重視されます。企業側にとっても、社会人未経験の学生よりもある程度社会経験を積んだ第二新卒の方がリスクが少なく採用メリットがあります。
その為、第二新卒は需要が高いです。

私の経験上、第二新卒枠で転職していった販売スタッフは、まるっきり違う業界であれど転職に成功しているケースが非常に高かったです。
一般企業に就職した子もいましたし、販売から本来やりたかったアパレルの企画職に就いた子もいました。
もしあなたがまだ新卒枠で、現在とはまるで違う業種・職種で転職を考えているのであれば、今のうちに転職する事をお勧めします。

介護業界への転職

私が現在介護施設の人事責任者をしているので言える事ですが、業界は違っても【サービス】という同じカテゴリーで仕事をお探しであれば、介護業界もお勧めできます。
実際、以前は販売をしていたという方もよく面接にいらっしゃいます。そういった方々から『介護のやりがいは?』とお聞きすると、自分がお手伝いする事で『利用者から感謝される事』『利用者が笑顔になる事』というお話しを良くお聞きします。【サービスを通してお客様(利用者)に満足してもらう】という意味では販売サービスも介護サービスも通じるところがあります。
また給与面も優良施設を選べば、現在の年収(300~350万円程度の想定)に+100万近くは上乗せ出来るはずです。
施設ごとに設定額は異なりますが、私の施設を例にして挙げると、

30代男性スタッフ
月払い(額面)260,000円程度 諸手当込み
賞与年2回 780,000円程度(基本給の4.3か月分)
年収 3,900,000円 (ここまでは販売職と変わらないかもしれません。)
しかしこれに夜勤手当を足すと(夜勤手当は施設によって異なります。)
一夜勤9,000円で月4回ペース(年52週)で入った場合、
468,000
それに処遇改善加算という国が定めた介護士への手当(詳しい事はここでは書きません。これも事業所によって額が異なります。)が年100,000円程度支給プラスされ、
結果的には、
総額4,500,000円程度
になります。

もちろん経験やスキル、資格の有無によって変動はありますが、平均的にこれくらいの額は支給されます。
この年収で30代前半であれば同世代の平均年収と比べて同等かそれ以上であり、悪くない条件だと思います。
介護業界は給与が低いというイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、アパレル販売職よりは高いはずです。(もちろん支給額は施設によって異なります)
更に年収を上げたい場合は、夜勤アルバイトをして稼いでいる方も多いです。今はどこの施設も人材不足なので、空いた時間を使って夜勤専従のアルバイトをしているのです。
そうすれば年収で500万は稼ぐことが出来るでしょう。
『夜勤労働は大変そう』と思われるかもしれませんが、基本的に夜間帯利用者は寝ているので、実際はそこまでやる事はありません。それに、夜勤は夕方から始まり、翌日の朝には終わります。そして夜勤明けの良く実は基本的に休みになるので、ほぼ”二連休”になります。最初は慣れない時間帯の仕事で大変ですが、夜勤慣れしたスタッフの話を聞くと、夜勤が続いた方が『自分の時間をたくさん取れるので良いという声も多いです。

また介護職は【キャリアチェンジ】の道も開けています。
やはり体力的にキツイ、夜間の仕事は嫌だなと思った場合、日勤帯業務の相談員ケアマネージャー(資格取得が必要)にキャリアチェンジするという選択肢もあります。(ケアマネージャーは簡単に言ってしまえば、介護認定受けた人に介護サービス使い方や、ケアプランを立案する人です。)相談員の場合は夜勤に入らなくなった分給与は下がりますが、時間に“ゆとり”が生まれるので、女性介護士で子供が出来たので相談員に転身したという方も多いです。
その他にも介護用具の営業に転身する方もいますし、アパレルのように“販売”は“販売”という訳ではありません。

介護職の詳しい記事はこちらをご覧ください。
介護職で年収を上げる為の3つの方法

同じ業界でも大手外資系ラグジュアリー企業を選ぶ


転職でも他業種ではなく、より条件の良い同業種を選ぶのも一つの手です。
正直、30代を超えるから全く経験のない業界への転職は中々ハードルが高いです。30代以降は経験やスキルを求められるからです。
その為、販売職から内勤系の仕事へ転職したいという声をよく聞きましたが、やはりハードルが高いのが現実です。転職できたとしても年収は良くて”維持”。多くの場合は下がってしまうのではないでしょうか。土日祝日休みで、定時で上がるなど時間を優先したい方は別ですが。
だったら、折角積み上げてきた今まで“キャリア”と販売の“スキル”を活かした方が良い結果に繋がる場合もあります。
そこで私がお勧めなのが、大手外資系ラグジュアリー企業の販売職への転職です。
国産アパレルの場合、大手メーカーの店長職でも、給料は良くて400万円前後でしょう。大手外資系ラグジュアリー企業の場合、一般スタッフでも400万程度は出ます。店長やエリアマネージャーまで昇りつめれば500万から600万は出ます。(私の以前の会社ではそうでした)
ラグジュアリーブランドの実績のあるストアマネージャーなどは”1000万プレイヤー”も存在します。普通の会社勤めよりも断然高い水準です。
こういった事実もあるので、下手に他業種にいくよりも同業種で販売を極めた方が給与を上げられる可能性が高いかもしれません。
また、これらの大手外資系ラグジュアリー企業は福利厚生も整っていますので、休みもしっかりとれますし、産休や育休などの制度もしっかりとしています。

個人的にお勧めの大手外資系ラグジュアリー企業は、
Hermès(エルメス)
LVMH(ルイヴィトングループ)
KERING(ケリンググループ)
です。
私の以前の職場の販売員もよく転職していきましたが、この3企業の給与は他と比べてもかなり高い水準でした。転職していった多くのスタッフが年収アップに成功していました。人によっては100万近く上がっているスタッフもいたほどです。大手外資系ラグジュアリー企業は、スキルや経験を持った人物であればそれに見合った条件を必ず提示してくれます。

ただ一つ注意が必要なのは、こういった高級販売店で働く場合は、『一生販売で食っていく』という意気込みが必要です。
”販売は販売”と明確に職種を区分しているので、企業内で他の職種への異動はまず考えられません。【販売は販売のプロを目指す】というスタンスです。

唯一、keringのGucciはどんな職に就くにしても、まずは販売員をしてからという考え方です。(2017年時点)現社長も元々はストアマネージャー出身という事もあり、そのような体制を取っているようです。私がお会いしたことのある人事の方もエリアマネージャーの方もストア出身の方でした。

まとめ


もし現状に【納得出来ない場合】や、【先が不安だと感じる場合】は今の仕事に固執せず、一歩引いて視野を広げてみてください。チャンスはどこに転がっているか分かりません。そして可能性はいくらでも広がっています。ネガティブ思考だと上手くいく事も上手くいかなくなりますので、ポジティブシンキングでいきましょう!
今までさんざんスタッフの退職を引き止めていた私が言うのもおかしな話ですが、『あなたの人生はあなたのものです』。究極言ってしまえばお店がどうなろうかなんて事よりもご自身のことを一番に考えるべきです。自分が良いと思う道を選んでください!
今回ご紹介したキャリアチェンジの方法以外にも多くの可能性がありますが、この一例が少しでも参考なれば幸いです。

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